口裂け女の登場
1979年(昭和54年)、突如として全国に広まった都市伝説が「口裂け女」です。
マスクをした女性が子どもに近づき、「私、きれい?」と問いかける。「きれい」と答えると「これでも?」とマスクを外し、耳まで裂けた口を見せる。逃げると追いかけられるという内容です。
社会現象となった恐怖
口裂け女の恐怖はすさまじく、一部の地域では子どもたちが集団下校を始め、警察がパトロールを強化するという事態になりました。学校では「口裂け女に遭ったらポマードと言え」「べっこう飴を渡せ」という「対処法」まで広まりました。
目撃証言の連鎖
各地で「見た」「追いかけられた」という証言が相次ぎました。しかし実際に口裂け女を確認した記録はなく、すべては伝聞情報でした。
生まれた背景の考察
専門家は口裂け女が広まった背景として、当時の社会不安、美に対する強迫観念、見知らぬ他者への恐怖などを挙げています。マスクをした人物という設定も、当時の感覚では異質なものでした。
現代版の口裂け女
口裂け女は現在でも創作の題材として使われ続けており、映画、漫画、ゲームに登場しています。昭和の都市伝説の中でも最も影響力を持ち続けているものの一つです。